先日、取り上げたスマートウォッチの機能をみていたところ「IP67等級の防水性能で安心」と書かれていました。
んん?IP67ってなんだろう・・・
というわけで、さっそく調べてみましたよ!
IPの数字から防塵・防水のレベルがわかる
IP67のように「IP○○」と書かれたものを、IPコードといいます。
実はこれ、見るだけで防塵・防水のレベルがわかるというすぐれものなんですね。
IPコードは、こんなふうにみます。
前の数字が防塵等級、つまりどれだけちりやホコリが防げるかを表しています。
後ろの数字は防水等級。どれだけの防水性能があるかを示しています。
で、肝心の等級ですが、次のように区分けされています。
防塵の保護等級
防塵の保護等級は次のようになっています。
- 0級 特に保護がされていない
- 1級 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
- 2級 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
- 3級 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
- 4級 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
- 5級 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
- 6級 粉塵が中に入らない(耐塵形)
防水の保護等級
防水の保護等級は次のようになっています。
- 0級 特に保護がされていない
- 1級 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない
- 2級 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない
- 3級 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない
- 4級 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない
- 5級 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない
- 6級 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない
- 7級 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない
- 8級 継続的に水没しても内部に浸水することがない
※「鉛直」は、水平面に対して垂直のことをいいます。重力の方向と考えるとわかりやすいですね。
つまり、IP67は
IP67は、防塵6級、防水7級になります。
防塵に関しては最高レベル、防水に関しては最高の1つ下、「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない」レベルですね。
これが、そのIP67のスマートウォッチ(スマートブレスレット)。
3,680円なのにすごい!つけたまま顔を洗ったり、台所仕事をしても問題のない性能であることがわかりますね。
数字を省略してXと書くことも
IPのあとにつく数字は、片方を省略することができます。省略する場合は「X」を使います。
たとえば、防水等級だけを表す場合は「IPX7」、防塵等級だけを表す場合は「IP6X」といった形で書きます。
ただ、これはあくまで省略であって、0級(無保護)という意味ではないとので注意が必要です。
まとめ
こういうコードを読み取れると、ちょっとできる人になった気分でうれしいものですね!
今回はスマートウォッチを例にしましたが、スマホや他の製品でも、同じ読み取り方でOKですよ。