先日、「古生物の飼い方」という本を読んだのですが、素晴らしい1冊だったので紹介します。
タイトルにある通り、「古生物(こせいぶつ)をペットにできたら、どう飼う?」が書かれた1冊です(笑)。
古生物の飼い方
この本には、なんと130種類以上の古生物の飼い方が載っています。
1体ごとのデータも細かく、こんな感じで書かれています。
引用:「もしも?」の図鑑 古生物の飼い方 P91より
学名や化石産地、分類、飼い方などがとてもわかりやすく書かれています。
そう、切り口はネタっぽいですが、飼い方を通じて生態や特長がわかるという秀逸なつくりになっています。
飼いやすさを10段階で評価
この本では、それぞれの生き物の飼いやすさを☆の数であらわしています。
10段階評価で、飼いやすい古生物ほど☆の数が多くなります。
☆の多い古生物を探してみると・・・
引用:「もしも?」の図鑑 古生物の飼い方 P30より
おお、三葉虫です!☆が9つもあります。サイズも1cmぐらいと飼いやすそうなサイズです。
そのほか、こんな古生物も飼いやすいようです。
引用:「もしも?」の図鑑 古生物の飼い方 P98より
あらやだ、かわいい。
しかし、よくみると、だっこされているディイクトドンの左手が微妙な位置にあります。ちゃっかり者のディイクトドンであります。
古生物は、気持ち悪いのか
さて、この本、表紙をみると「気持ち悪い!!」と大きく書かれています(笑)。
・・・が、実際は、ここまで紹介したように「ちゃんとした図鑑」なので、グロさや気持ち悪さを前面に出したつくりではありません。
確かに、ふしぎな形態のものもありますが、読んでいくうちに感覚がマヒ 慣れてきます。
本書の45ページにもこのように書かれています。
引用:「もしも?」の図鑑 古生物の飼い方 P45より
そもそも「古生物」とは
引用:「もしも?」の図鑑 古生物の飼い方 P53より
さて、「古生物(こせいぶつ)」ですが、次のような定義になっています。
人類の歴史がはじまる前の時代を「地質時代」と呼びます。そして、その地質時代に生きていた生物を「古生物」と呼びます。引用:「もしも」の図鑑 古生物の飼い方 P12より
「古生物の飼い方」で取り上げているのは、約5億4100万年前からはじまる「古生代」の生物。カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀の古生物をピックアップしています。
それをふまえて、次のカットをみるとロマンを感じますよ!
引用:「もしも?」の図鑑 古生物の飼い方 P86より
【豆知識】鳥は恐竜
このように見どころいっぱいの「古生物の飼い方」ですが、著者の土屋健さんは、様々な恐竜関連の本を出しています。おすすめはこの2冊。
大人のための「恐竜学」
そして恐竜は鳥になった
実は、今って昔と比べて「恐竜」の解釈や常識がずいぶんと変わってきているんですね。
昔は、表面がウロコみたいに描かれていた恐竜も、最近の図鑑では羽毛が生えていたりします。そんな恐竜学の進歩が、この2冊を読むとよくわかります。
「古生物の飼い方」もそうですが、土屋健さんの本はユニークな切り口で、とてもわかりやすく書かれているので、たのしく読めますよ!
まとめ
今回は「古代生物の飼い方」を紹介しました。キワモノっぽくみえますが、図鑑としてよくできた1冊ですよ!おすすめ!