先日、歯医者さんで親知らずを抜いてきました。抜き終わった後、先生にこんなことをいわれました。
「これで奥歯も磨きやすくなるよ」
奥歯を抜いたのに、なぜそれを磨けるのか……。今回は、意外と知らない「奥歯の本数」についてお届けします。
【衝撃】奥歯は全部で20本
私はいちばん奥の歯を「奥歯」と思っていたのですが、まったく違っていました。
奥歯は、前歯に対して使われる言葉で、「臼歯(きゅうし)」と呼ばれる歯をさします。
臼歯とは次の歯のことをいいます。
- 第1小臼歯
- 第2小臼歯
- 第1大臼歯
- 第2大臼歯
- 第3大臼歯(親知らず)
これらすべてが臼歯で、それぞれ上下左右に1本ずつあります。
画像引用:しみず歯科医院
この図でいうと、(4)~(8)までの10本が奥歯にあたります。歯は上下にありますので、この2倍の20本が奥歯の数になります。
親知らずの扱い
奥歯のいちばん奥にある「第3大臼歯」が、いわゆる「親知らず」です。
他の歯と別扱いされることも多い「親知らず」ですが、分類上は奥歯になります。
「奥歯をしっかり磨くように」といわれたら
歯医者さんにいくと「奥歯をしっかり磨くように」と指導されることがあります。
これは「一番奥の歯を磨きなさい」ではなく、「奥歯と呼ばれる歯たちを磨きなさい」と意味です。
特に気をつけたい歯は?
奥歯の中で虫歯になりやすいといわれている歯が「第1大臼歯」です。
画像引用:ライオン クリニカ
いちばん奥よりもちょっと手前にある歯です。
この図の(6)にあたる歯です。
この歯は、みがきにくい場所にある上に、歯の溝が複雑なので、汚れがたまりやすい歯として知られています。
奥歯を磨きやすくするアイテム
なかなか磨きにくい奥歯ですが、次のアイテムを併用すると磨きやすくなります。
よくおすすめされるのが歯ブラシとあわせて、デンタルフロスや歯間ブラシを使う方法です。
デンタルフロス
デンタルフロスは、歯を掃除する部分が糸状になっています。
歯と歯の間に入れて、掃除をします。
歯間ブラシ
歯間ブラシは、歯を掃除する部分が細いブラシになっています。
こちらも歯と歯の間に入れて使います。
ふつうの歯ブラシにプラスして、これらを使うとよりキレイにしやすくなるというわけですね。
まとめ
今回は、意外と知らない奥歯の本数についてお届けしました。いちばん奥の歯だけが奥歯ではなく、全部で20本という衝撃の数でした。ちなみに私は恥ずかしながら「親知らずを抜くと、その隣の歯がくりあがって奥歯になるのか?」と思っていました。