気象情報でおなじみの「アメダス」ですが、実はこれ、略語なんですね。
正式名称は、Automated Meteorological Data Acquisition System。
各語の頭文字を取って「AMeDAS」というわけですね。
・・・でもよくみると、頭文字なら AMDASになるはず。なぜMのところだけMeになのでしょう。
AMDASではなく、AMeDASになった理由
確かに頭文字だけを取ると、Automated Meteorological Data Acquisition Systemですから、AMDASになりますね。
実はこれ、名前を決める時にこんな提案があったといわれています。
「Mの後ろのeまで入れれば、AMeDAS(雨出す)になっておもしろい」
こうして略称が「AMeDAS」に決まりました。
なんだかオヤジギャグみたいな決まり方だったというわけですね。
最初のころは混乱も
さて、このアメダスですが、最初の頃は「雨も降らないのになんでアメダスなの?」「アメダスは『雨です』の方言ですか?」といった問い合わせもあったのだそう。
たしかに、音だけ聞くとよくわからないですよね。
そもそもアメダスとは何か
では、アメダスとはそもそも何なのかをみていきましょう。
アメダスとは、気象庁が開発した無人の気象観測システムのことをいいます。
こんな感じの機械が全国各地に置かれているのだそう。
画像引用:金沢地方気象台
アメダスの初運用は、今から40年以上前になる1974年とのこと。
しくみは、地域や観測する内容によって多少の違いがあるようですが、こうした機械が全国に約1,300か所あるそうです。多いですね!
アメダスの役割
気象庁のサイトをみると、アメダスの役割について次のように書かれています。
雨、風、雪などの気象状況を時間的、地域的に細かく監視するために、降水量、風向・風速、気温、日照時間の観測を自動的におこない、気象災害の防止・軽減に重要な役割を果たしています。 引用:気象庁 | アメダス
そのほか、雪の多い地域では、積雪の深さも観測しているのだそう。
気象庁のアメダスのページをみると、どこで観測しているかをみることができます。
■地域観測所一覧(ページの中ほどにあります)
まとめ
今回はアメダスは「雨」のことなのかどうかについてでした。アメダスのアメは「正式名称の略」であり、「雨にもかけてある」というダブルミーニングだったわけですね。